ちょっと大きめのマンションやテナントビルにはエレベーターが付いていると思います。あまり気にしないと思いますが、エレベーターが一階に止まった時、エレベーターの下ってどうなっているか知っていますか?
エレベーターを設置する時には、下に穴を掘ります。
エレベーターが一階で止まっているときは、地面に降りているのではなく、その下にはもうひとつエレベーターの箱が入る分くらいの穴の上でエレベーターは止まっています。
そこにまれに水が貯まるときがありますが、これが意外とやっかいです。
◆エレベーターピットに貯まる水の原因
エレベーターの一番下にはエレベーターピットと呼ばれる穴が空いています。ここに水が貯まることがありますが、原因はいろいろあります。
地下から地下水が出てきてしまっていることもありますし、どこかで水道管や下水管が漏れていて水がしみだすこともあります。どこかで雨漏りをしていて、その水が流れこんでくることもあります。
◆エレベーターピットの水の対処方法
まずは、原因を突き止めないといけないのですが、1つずつ原因を潰していかないといけません。エレベーターピットの水を汲み上げて一旦様子を見て、数カ月後に確認して水が出てきていなければ、一時的に雨が流入してしまったのか、そのときに地下水が出てきただけなのか、という感じです。
どちらにしろそれで出てこなければ様子見で良いと思います。
それでもピットに水が貯まる場合は、ポンプをつけて一定の水位になったら吸い出すように設定したり、ピットに防水シートを貼って完全防水にしてしまうという方法もあります。シートを貼るには一度乾かさないといけないため、ポンプを設置するときよりも手間がかかりますが、ポンプの場合はどうしても多少の水は常にある状態なので、あまり好ましくありません。
◆水を放置するとどうなるか?
エレベーターピットの中の水を放置するとどうなるか? エレベーターが痛み安くなります。
常に湿気が溜まっている状態なので、電気機器が壊れやすくなりますし、ケーブルなど錆びたり劣化しやすくなります。
劣化すれば当然、修理、交換が必要になってくるので、メンテナンス費用がかかります。ですので、早めにピットの水抜きなどの対策を講じた方が良いです。
以前、中古のビルを買った大家さんが修理費をケチっていましたが、やっぱり痛みが早くなりました。エレベーターはいろいろとメンテナンス費用がかかる、大家さんにとっては悩みのタネでもあります。