ちょっとグレードが高い最近のマンションには「オートロック」がついてますね。
しかし、オートロックもよく考えて付けないとすぐに故障することになります。その中で絶対に大家さんが選んではいけないオートロックがあります。
それは、「開き戸」のオートロックです。
・開き戸のオートロックがダメな理由
オートロックというとだいたい「引き戸」タイプの自動ドアが多いですが、中には「開き戸」タイプのドアにオートロックを付けるものもあります。
あれは、絶対に選んではいけません。
管理していたビルやマンションでいくつか「開き戸」タイプのオートロックを付けているところがありましたが、例外なく壊れていました。しかも修理してもすぐに壊れてしまいます。
なぜかと言うと、開き戸タイプの場合ドアが閉まる時に勢いが付いてしまい、その勢いで壊れてしまうのです。引き戸の自動ドアの場合は開く時と閉まる時の両方とも自動でしてくれるのですが、開き戸の自動ドアは鍵の部分だけが自動でドアを開く時、閉めるときは手動になります。
一応ストッパーが付いているのですが、それでも風が強いには勢いよく閉まってしまいます。何度か勢いよく閉まってしまうとオートロックが壊れてしまってただの重い扉になります。
開き戸にするようなマンションは入り口が狭いため風が吹きこむと勢いが強いことが多く、勢いよくドアが閉まりがちです。
そんな壊れ易い扉使わなければ良いのですが、工事する建築会社は採用してしまいます。
・なぜ壊れ易い扉を建築会社は選ぶのか
今では建築会社のグループ会社に不動産会社があって、不動産の管理などもしているため情報が上がって来て壊れ易い扉を採用することは減りましたが、昔は建物を建てるのは建築会社、建てた後の面倒は不動産会社とまったく別の会社に分かれていたことが多く、情報の共有が出来てなかったため、不具合が伝わらなかったのではないかと思います。
建築会社は建物を建てれば仕事は終わりなので、それ以上のことは考えません。大家さんがオートロックにしたいと言えばオートロックにする方法を考えます。
狭い敷地に無理矢理建てたり、駐車場を作ったりすれば入り口が狭くなり、狭い場所でオートロックを採用するには開き戸しかなくなります。
そうやって無理に開き戸のオートロックを設置するから壊れ易くなるのです。